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メッセージ >
聖書の学び
Title
信仰の量り(11)「信仰の四段階(1)」
Speaker
堂会長 イ・ジェロク 牧師
Bible
Date
2013-06-05
読むみことば: ヨハネ14:21
覚えるみことば: 第一ヨハネ5:3
参考にするみことば: 第一ヨハネ3:21-22、箴言8:17
教育目標: 主をこの上なく愛して、心に悪がない、聖められた信仰の四段階の特徴について調べる。
聖霊を受けて救われた信仰の一段階と、みことばどおり行おうと努力する信仰の二段階を経て、ずっと努力していけば、みことばを守り行える信仰の三段階になります。このようにみことばどおり行う人になって、心の中にある罪の性質まで捨て去れば、信仰の四段階に入るようになります。
1. 信仰の段階による行いの違い
ある目的地に向かって階段を上る時に、一段目を上がったら二段目、三段目と続けて上がらなければなりません。このように信仰も、キリストの満ち満ちた身たけに達するまで、段階を上がり続けて成長しなければなりません。
<第一テサロニケ5:16-18>に「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい、すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって神があなたがたに望んでおられることです。」とあります。
この時、信仰の二段階ではこのみことばを聞いて知っていますが、試練や患難にあえば、喜べないでつぶやいて祈りをやめたりします。しかし、信仰の三段階では、つらいことにあってもみことばどおり喜んで感謝できます。
もちろん、三段階の入り口では、訓練がひどく苦しく思われるとき、心から喜んで感謝できなくて、時には「なんでこんなことにあわなければならないのか」とつらく思うこともあります。しかし、こんな思いを退けて、みことばどおり感謝して喜ぶのが、まさに信仰の三段階なのです。信仰の三段階の中盤以上になると、このような思いはほとんど浮かばないで、心から喜んで感謝します。
一歩進んで信仰の四段階に入れば、ひどい苦しみにあって、死を覚悟するような状況に直面しても、心から喜びが湧き上がるようになります。すべてのことを働かせて、益としてくださる神の愛を確かに信じるので、現実はいくら苦しくて先の見通しがきかないとしても、心はいつも喜んでいて幸せです。みことばに聞き従うこと自体が幸せで、みこころを行うこと自体が楽しいのです。
信仰の三段階の人がみことばどおり喜んで感謝するとしても、信仰の四段階の人とは違いがあります。ある人は心が良くて、仕えがすぐれていて、相手の心を楽にしてあげたいと思い、相手が何かを要求すれば全部聞いてあげようとします。ところが、相手があまりにも無理なことを要求する時は、願いどおりに聞いてはあげますが、それでも「あんまりだ」と思ったりもします。しかし、相手をこの上なく愛する時は、水火も辞さないし、いくらつらい立場にあるとしても、つらいと思いません。相手に喜んでもらおうという心があるだけだからです。
このように、神をこの上なく愛して、喜んでみことばどおり行う信仰の四段階に入ってこそ、神が人間を耕作される目的をある程度達成したと言えます。この時からまことの神の子どもと言えるのです。
2. 信仰の四段階の特徴
1)主をこの上なく愛する信仰
信仰の二、三段階にいる人が主を愛すると告白するのと、信仰の四段階の人が同じ告白をするのとでは、大きい違いがあります。主を適当に愛する心と、この上なく愛する心の深さが全く違うからです。<箴言8:17>に「わたしを愛する者を、わたしは愛する。わたしを熱心に捜す者は、わたしを見つける。」とあります。主をこの上なく愛すれば、求めるものは何でも答えられます。
この上なく主を愛する心を持った昔の信仰の人々は、何の過ちもなく不当に苦しみを受けたとしても、心から喜んで感謝しました。
旧約時代の預言者ダニエルは、神に祈れば獅子の穴に投げ入れられると知りながらも、祈りました。「神様、助けてください。みこころを守ろうとしたら命が危なくなりました」と憂えて、悲しみの祈りをささげたのではありません。かえって心安らかに感謝の祈りをささげました。神を愛してそのみこころを行うだけであって、結果についてはただ神に任せるので、生きるにしても死ぬにしても、感謝だけできるのです(ダニエル6:10-27)。
ダニエルの三人の友だちもそうでした。金の像を拝まなければ火の燃える炉に投げ込むと王が脅かしても、彼らは「もし、そうなれば、私たちの仕える神は、火の燃える炉から私たちを救い出すことができます。王よ。神は私たちをあなたの手から救い出します。しかし、もしそうでなくても、王よ、ご承知ください。私たちはあなたの神々に仕えず、あなたが立てた金の像を拝むこともしません。」と告白しました(ダニエル3:17-18)。火の中からも救い出す神の力を堅く信頼しただけでなく、もしそうでなくても、すなわち、生きるにしても死ぬにしても、みこころを行うだけでした。
新約時代のパウロとシラスもそうでした。福音を伝えていてむちで何度も打たれ、足かせを掛けられて奥の牢に入れられましたが、少しもつぶやいたり不平を言ったりしなかったし、これからどうなるかと心配したり、憂えたりもしませんでした。かえって御霊に感じて喜んで感謝して、神に栄光を帰する賛美をささげたのです。これがまさに信仰の四段階になった姿であり、神が願われる姿です。ですから、この感動の賛美が響きわたるとき、神が働かれて突然大地震が起こり、たちまちとびらが全部あいて、みなの鎖が解けてしまう体験をしたのです。
2)喜んで戒めを守る信仰
愛する人のためならば、自分のすべてを与えても惜しくないし、相手が願うことは何でもしてあげたいと思います。このように私たちが主をこの上なく愛すれば、すべての戒めを喜んで守るようになります。
それでは、私たちが主を愛する心をどのように表現できて、その愛をどのように測れるでしょうか? <ヨハネ14:21前半節>に「わたしの戒めを保ち、それを守る人は、わたしを愛する人です。」とあるとおり、主を愛するという証拠は戒めを守ることです。主を愛する人は神に愛され、主がともにおられて愛する証拠を現されます。しかし、主の命令を守らなければ、主を愛していないという証拠なので、愛されて認められることができないし、幸いな生き方もできないのです。
<第一ヨハネ5:3>に「神を愛するとは、神の命令を守ることです。その命令は重荷とはなりません。」とあります。神を愛する人は命令を守ることが決して難しくないので、命令を完全に守るようになります。命令を知っているからやむをえず守るのではなく、心の底から悟って、愛の心をもって聞き従うのです。
3)悪い者が触れることができないし、求めるものは何でも答えられる信仰
この上なく主を愛する人は、<第一テサロニケ5:21-22>に「しかし、すべてのことを見分けて、ほんとうに良いものを堅く守りなさい。悪はどんな悪でも避けなさい。」とあるとおり、真理に完全に従って聖められるようになります。罪と戦って血を流すまで抵抗して捨てることはもちろん、悪はどんな悪でも避けます。
神はそのような人に「神によって生まれた者はだれも罪を犯さないことを、私たちは知っています。神から生まれた方が彼を守っていてくださるので、悪い者は彼に触れることができないのです。」とその愛の証拠を約束してくださいました(第一ヨハネ5:18)。
聖霊を受けて、みことばどおり生きようと努め、罪と戦って血を流すまで抵抗して捨て、罪を犯さなければ、神によって生まれた者、すなわち、御霊の人になります。このような人は神から生まれた方、すなわち、主が守っていてくださるので、悪い敵である悪魔が触れることができないのです。
また、<第一ヨハネ3:21-22>に「愛する者たち。もし自分の心に責められなければ、大胆に神の御前に出ることができ、また求めるものは何でも神からいただくことができます。なぜなら、私たちが神の命令を守り、神に喜ばれることを行っているからです。」とあります。私たちが命令を守って罪を捨て、悪はどんな悪でも避けて神に喜ばれるなら、私たちの心が私たちを責めることがなくなります。このような人は大胆に神の御前に出ることができるので、求めるものは何でも答えられます。
神は偽りを言うことがなく、約束されたことを成し遂げられる方です(民数記23:19)。したがって、皆さんはこの上なく主を愛して聖められ、求めるものは何でも答えられて、神に思いきり栄光を帰しますように。
* まとめと適用
1. 親が危篤で大金が必要です。ちょうど道でお金が入ったカバンを拾ったとしましょう。次の人が信仰の何段階に当たるのか、( )の中に書いてください。
- 見ている人がいなければ、すばやくお金が入ったカバンを持って家へ向かおうとする。( )
- 善と悪が激しく戦って、結局お金が入ったカバンを持って行こうとする。( )
- しばらく誘惑されそうだったが、正しい良心に従って持ち主に返す。( )
- 他人のものを取ろうとする心が全くなく、かえって持ち主をまず思う。( )
2. 信仰の四段階の特徴を書いてください。
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* 今週の課題
次回も続けて信仰の四段階について学びます。四段階の人は天国のどの場所に入り、どんな冠が授けられるでしょうか?
* 「人物」を知って力にしましょう!
「シラス」
エルサレム教会の信者で、エルサレム教会が使徒会議の決定をアンテオケ教会に伝えるために選んだひとりである(使徒15:22)。パウロの第2次伝道旅行の時に同行し、パウロが占いの霊につかれた女奴隷をいやしたために、ピリピの牢に一緒に投獄される。しかし、神に祈って賛美したら、牢のとびらがあくという奇蹟を体験する。
73, Yeouidaebang-ro 22-gil, Dongjak-gu, Seoul, Korea
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