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メッセージ >
聖書の学び
Title
第5課 「肉の行ない」
Speaker
堂会長 イ・ジェロク 牧師
Bible
Date
2009-01-30
読むみことば: ガラテヤ5:19-21
覚えるみことば: イザヤ59:1-2
参考にするみことば: マタイ7:21
教育目標
神の国が相続できない「肉の行ない」とは具体的にどんなことなのか知って、すみやかに捨てる。
愛の神は罪のために死ぬしかない人類のために、ひとり子イエス・キリストをこの地上に遣わして、救いの門を開いてくださいました。誰でも神の権威と力、イエス・キリストの御名と聖霊の助けによって、罪の隔ての壁を壊して天国に入れるようになったのです。このような救いの摂理があるにもかかわらず、肉の行ないをするなら、天国を相続することができません。それでは「肉の行ない」とは、どんなことでしょうか?
1. 肉の行ないと肉的なこと
私たちが教会に通いながら「主よ、主よ。」と言うからといって、天国に入るのではありません。もし神との間にある罪の隔ての壁を壊さないで、罪と悪の中を歩むなら、救われることができません。それで、<マタイ7:21>に「わたしに向かって、『主よ、主よ。』と言う者がみな天の御国にはいるのではなく、天におられるわたしの父のみこころを行なう者がはいるのです。」とあるのです。
たとえ完全に罪が捨てられなかったとしても、神のみこころを行なおうと努力する人は、神に認められて救われます。しかし、<創世記6:3>に「そこで、主は、『わたしの霊は、永久には人のうちにとどまらないであろう。それは人が肉にすぎないからだ。それで人の齢は、百二十年にしよう。』と仰せられた。」とあります。このように、肉にすぎない存在になるなら、神の霊が永久にはそのうちにとどまらないので、天国に入ることができません。
それでは、「肉」とは、どんな意味でしょうか? 辞書には「肉」について「人のからだの肉。動物の食用肉」とありますが、聖書ではこれとは違って、霊的な意味で使われています。聖書では、まず、肉を「行ないとして現れた罪の総称」として使う場合があります。そして、この場合、この罪一つ一つを「肉の行ない」と言います。また、「真理が抜けていった人のからだと罪の性質が結びついたもの」も、聖書では「肉」と言い、この場合の罪の性質一つ一つを「肉的なこと」と言います。言いかえれば、いつでも行ないとして現れる可能性がある罪の性質を「肉的なこと」と言い、この「肉的なこと」を総称して「肉」と言うのです。
たとえば、誰かを嫌って殴りたい心が自分にあるとしましょう。この時、相手を嫌って殴りたい心はまだ行ないに現れていないけれど、神がご覧になると悪い心です。このような心そのものが「肉的なこと」です。もし、このような心が我慢できなくて、実際に相手を殴ったら、「肉の行ない」をしたことになります。このような「肉の行ない」をする人は、霊である神がそのうちにとどまらないのです。
反対に、イエス・キリストを受け入れて、神との罪の隔ての壁を壊し、賜物として聖霊を受けて、神のみこころを行なおうと努力するなら、霊である神がそのうちにとどまってくださいます。ただし「神様を信じています」と言いながらも、相変わらず肉の行ないをするなら、神の国を相続することができません。それでは、肉の行ないについて具体的に調べてみましょう。
2. 神の国を相続することができない肉の行ない
1)不品行、汚れ、好色
「不品行」とは、結婚して合法的な夫婦になる前に肉体的な関係を持ったり、結婚した人が他の女や男を求めたり、からだを与えたりすることです。このような肉的な不品行のほかにも、神に背いて偶像に仕えて、占いをしたり、お守りを持ったり、魔術をしたりなどの、霊的な不品行があります。
「汚れ」とは、特定の罪を指すのではなく、どんな罪であっても、一般の水準を超えてひどい場合を言います。たとえば、強盗が母と娘を一緒に暴行する場合や、息子が母親を犯すことや父親が娘を犯すこともこれに含まれます。
「好色」とは、色事を追い求めて、さまざまな正しくない行動をすること。生活態度全部が乱れていて、乱れた思いと言葉、行ないをしながら生きていくことです。たとえば、動物と寝たり、同性愛をしたり、器具を使うことなど、正常の範囲を超えていることを言います。
2)偶像礼拝、魔術、敵意
「偶像礼拝」とは、まことの神を捜さず、木や石や金、銀、銅などの金属でいろいろな形を作って、その前で拝むことを言います(申命記4:16-19)。また、物質や子ども、夫や妻など、神より愛するものがあって、神のみこころのとおり生きられないならば、これも偶像礼拝になります(コロサイ3:5-6)。
ここで言う「魔術」とは、マジックという意味でなく、すべてにおいて偽りで相手を巧妙に惑わしていくことを言います。巫女の儀式、占い、いろいろな呪術などがこれに当たります。
「敵意」とは、相手を極端に恨んで、相手の破滅を願うことです。サウル王がダビデを敵とみなして殺そうとしたように、自分にわだかまりがあって、相手を遠ざけて嫌う程度が度を超えれば、害を加えたり、非難して陰口をたたいて、中傷謀略をするなど、さまざまな悪行を行なうようになります。
3)争い、そねみ、憤り
「争い」とは、自分の利益と権力を追い求めるので起きるものです。独裁的で利己的な人は自分の地位と権威を追い求めようとする欲があるので、争うようになります。このような争いは夫婦や親子、あるいは政党や国にもあり、教会の中にもあります(第二サムエル18:7)。
「そねみ」とは、自分が人より劣っているのを感じるとき、あるいは、自分より人が優れていると感じるとき、心が揺れ動き、しゃくに障り、相手を嫌って遠ざけることです。結局、そねみは悪意に満ちた怒りに発展して、争いになり、党派心を招いたりもします(創世記30章、第一サムエル18:7-8、創世記4:1-8)。
「憤り」とは、心の中でかんかんに怒ったけれど我慢するようなものを言うのではなく、行ないに現して途方もない結果を招くものを言います。ダビデをそねんでねたみ、殺そうと追い回したサウル王のように、すべてのことに自分の思いと合わないからといって怒ることです(第一サムエル18:6-11、22:11-19)。
4)党派心、分裂、分派
「党派心」とは、自分の心に合わないからといって、全体と一つにならないで自分の仲間だけにかたよる心のことです。すなわち、心と思いと言葉が似た者どうし集まって、陰口をたたいて人を非難して、さばいて罪に定めることを意味します。
「分裂」とは、自分の仲間どうし党を作って分かれていくことを言います。家族や教会の中でも分裂することが見られますが、これは神に受け入れられないことであり、自分の利益を追い求めて分かれていくことです(第二サムエル15章)。
「分派」とは、主となる勢力から分かれて別に一派をなすこと、また、その一派という意味です。ここでは、キリスト教の中で、主となる勢力から分かれて別に一派をなした集団のことを指します。すなわち、聖書に記されているように「滅びをもたらす異端をひそかに持ち込み、自分たちを買い取ってくださった主を否定するようなことさえして、自分たちの身にすみやかな滅びを招く」ことです(第二ペテロ2:1)。したがって、父、子、聖霊の三位一体の神を受け入れて、イエス・キリストを否定しないならば、むやみに「分派」だと罪に定めることはできないのです。
5)ねたみ、酩酊、遊興
「ねたみ」とは、そねみ、嫉妬などが発展して相手に害を加えたり、何かの制裁を加えるなどの行ないに現れたものです。すなわち、嫉妬の心が度を超えて行ないに現れたものです。
「酩酊」とは、酒のせいで自分を制する力を失うので、抑えられた感情が爆発したり、行動が荒々しくなって罪を犯すことを言います。創世記9章には、ノアが洪水のさばきの後、ぶどう酒を飲んで酔ってしくじった内容があります。その他にも、酒のせいで健康を壊し、アルコール依存症になれば本当に悲惨です。
「遊興」には、いろいろなものがあります。無節制で放縦な生活をして酒に酔うことだけでなく、自分が守れなくて淫らな生き方をしたり、自分の思いままに世を勝手に生きていくことも遊興です。
6)そういった類のもの
この他にも、似たような肉の行ないがたくさんあります。夫が一家の長としての責任を果たさないとか、親が子どもの面倒をよく見ないなど、堕落して腐った罪の姿は私たちの目にはっきりつきます。
<イザヤ59:2>にあるように、神と私たちの間を仕切る肉の行ないを捨てなければ、神を見つけることも、答えられることもできないし、天国に入ることもできません。このような肉の行ないがまだ残っているなら、涙で悔い改めて、すみやかに立ち返らなければなりません。もしかして、自分に肉の行ないがあまりにも多くて「いつ全部捨てられるのだろうか」と心配して、気を落としてはいないでしょうか? しかし、絶えず祈って、熱心に善を行なえば、神の恵みと力、聖霊の助けによって、肉の行ないはもちろん、肉的なことを考えることも捨てて、御霊の人に変えられるのです。
* まとめと適用
1. 神の国を相続するには、どうするべきでしょうか?
2. 「肉的なこと」とは、( )に現れるのでなく、( )の中で犯す罪のことを言う。
3. 「肉の行ない」とは( )が( )として現れた罪のことを言う。
4. 「肉の行ない」とは具体的に何々でしょうか?
5. 「肉の行ない」や「肉的なこと」を捨てた経験や、御霊の人に変えられるほど神様が下さる祝福を証しして、恵みを分かち合いましょう。
* 今週の課題
「悔い改めにふさわしい実を結びなさい。」という聖句はどこにあるでしょうか? 探してみましょう。
* 「用語」を知って力にしましょう!
「からだ」と「肉」
最初の人アダムは神のいのちの息が吹き込まれて生きものとなったので、全く罪がなかった。ところが、サタンに惑わされて善悪の知識の木の実を取って食べてしまった後からは、罪から来る報酬として、死に至るようになった。「からだ」とは、アダムが罪を犯した後、初めに神が人に植えつけられたいのちの知識である真理が抜けていき、真理に逆らうものに染まってしまった人のからだのことである。そして、この「からだ」に罪の性質が結びついたものを「肉」と言う。
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