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メッセージ >
聖書の学び
Title
第13課 「神に逆らう罪」
Speaker
堂会長 イ・ジェロク 牧師
Bible
Date
2009-03-27
読むみことば: 創世記3:17-19
覚えるみことば: 創世記3:17
参考にするみことば: 第一サムエル15:22-23
教育目標
神に逆らう罪がどれほど大きい罪であり、その結果、どんなに多くの試練や患難が臨むのかを悟り、いつも自分を顧みて、神との間にある罪の隔ての壁を打ち壊して、救いに至る。
多くの人が人生はそれ自体が苦しみだと言います。人がこの地上に生まれて、生きていくのに非常に多くの苦しみがあるので、そう表現するのです。財産のない人は食べていくために苦労をし、裕福な人々は衣食住でなく、別の人生の問題で悩み苦しみます。このように人生の中でさまざまな苦しみを経験しながら生きていく根本の原因は何でしょうか? それは神に逆らう罪です。
1. 最初の人アダムが神に逆らった罪の結果
神は人をご自身のかたちに創造されて、万物の霊長として生きていくように祝福されました。また、エデンの園を設け、人がそこを治めて守り、顔に汗をかかなくても食物を食べて、豊かに生きるようになさいました。ただし、神は「あなたは、園のどの木からでも思いのまま食べてよい。しかし、善悪の知識の木からは取って食べてはならない。それを取って食べるその時、あなたは必ず死ぬ。」と言われました。
ところが、永い歳月が流れると、神が「取って食べるその時必ず死ぬ」と警告された善悪の知識の木の実をアダムとエバが食べてしまいました。神のことばを心に刻まなかったので、敵である悪魔・サタンに惑わされて、結局、神に逆らう不従順の罪を犯してしまったのです。神が禁じられた善悪の知識の木から取って食べたアダムとエバは、神が言われたとおり、必ず死ぬようになりました(創世記2:17)。
これは単に息が絶える、血肉のからだの死ではなく、根本的な死、すなわち、人の霊が死んだということです。本来、人は神と交われる霊と、霊に支配されるたましい、そして霊とたましいの幕屋であるからだで造られました(第一テサロニケ5:23)。しかし、神の命令を犯すと、主人である霊が死ぬようになりました。このように神に逆らった罪のために霊が死ぬと、神との交わりが断たれて、それ以上エデンの園で生きられなくなりました。罪人は神とともにいられないからです。
この時から人類の苦しみが始まりました。女はみごもりの苦しみが大いに増して、苦しんで子を産み、夫を恋い慕って彼に支配されなければならなくなりました。そして、男は呪われてしまった土地で、一生苦しんで食を得なければならなくなりました(創世記3:16-17)。すなわち、最初の人アダムが神に逆らう罪を犯したので、万物が呪われただけでなく、アダムの血を受け継いだすべての人が罪人として生まれ、死の道へ向かうようになったのです。
ある人は「神様は、アダムが善悪の知識の木から取って食べるとは思われなかったのだろうか? 知っておられたとすれば、なぜ善悪の知識の木を生えさせて、神様に聞き従わないようにされたのだろうか?」と言います。神が善悪の知識の木を生えさせたのは、私たちを滅びの道に向かうようにするためではありません。それは、相対性を知るようにする神の摂理です。
エデンの園には真理だけがあるので、アダムは真理に逆らうものが何か知りませんでした。悪がないので、憎しみ、苦しみ、病気、死を知らなかったのです。相対的に、エデンの園での暮らしがどれほど幸せかもわかりませんでした。不幸を体験しなかったので、何が幸せなのか、不幸なのかわからなかったから、善悪の知識の木が必要だったのです。
アダムがエデンの園に住んでいた時は、善について学びましたが、神に不従順の罪を犯した後、彼の子孫は悪魔の奴隷になって、ますます悪に染まっていき、歳月が流れるほどさらに悪くなりました。両親から罪の性質を受け継ぐだけでなく、成長しながら見て、聞いて、学んでいるうちに、悪が入力されたからです。神はアダムが善悪の知識の木から取って食べることも、この地上に罪が満ちることも、人間が死の道に向かうことも、すでにご存じでした。それで、世界の始まる前に救い主イエス・キリストを備えて、時になるとこの地上に遣されたのです。
イエス様は十字架につけられて血を注ぎ出し、すべての人類の罪を贖ってくださいました。誰でもイエス・キリストを受け入れれば、賜物として聖霊を受けるようになさいました。それで、御霊の願うことに従って、真理に逆らうものを捨て、真理のとおり生きていくことによって救われるのです。私たちが失った神のかたちを回復し、神を恐れてその命令を守って、人の本分を果たせば(伝道者12:13)、神が備えられたすべての祝福が受けられます。
このように光の中に出てくるとき、罪による呪いから抜け出すのです。神はイエス・キリストを受け入れて、真理の中に出てくる子どもたちを喜んで、すべての呪いから解き放ってくださいます。
2. サウル王が神に背いた罪の結果
神はサウル王に「アマレクを打ち、そのすべてのものを聖絶せよ。容赦してはならない。男も女も、子どもも乳飲み子も、牛も羊も、らくだもろばも殺せ。」と命令されました(第一サムエル15章)。これは、アマレクが神にひどく立ち向かったことに対する報いであり、正確に行なわれなければならないことでした(出エジプト17章)。
ところが、サウル王は神のことばに背いて、アマレク人の王アガグを生けどりにし、肥えた羊や牛の最も良いものを連れて帰ります。自分の功績を民に見せて、ほめられたいと思ったのです。このようにサウルは自分が正しいと思ったように行ない、聞き従わなかったのです。預言者サムエルが悟れるように勧めましたが、彼は相変わらず悔い改めないで、弁解だけしました。民が良い家畜で神にいけにえをささげようとした、というのです。
神は<第一サムエル15:22-23>で「聞き従うことは、いけにえにまさり、耳を傾けることは、雄羊の脂肪にまさる。まことに、そむくことは占いの罪、従わないことは偶像礼拝の罪だ。あなたが主のことばを退けたので、主もあなたを王位から退けた。」と言われました。つまりち、神に背くことは占いと偶像礼拝の罪と同じだということです。占いは神のさばきを免かれない重い罪であり、偶像礼拝は神が忌みきらわれる罪です。結局、預言者サムエルは「あなたが主のことばを退けたので、主もあなたをイスラエルの王位から退けたからです。」と厳しく責めます。
それでも、サウルは最後まで悔い改めないで、かえって民の前で自分の面目を立ててくださいと頼みます。神に捨てられるほど怖くて悲しいことが他にあるでしょうか。彼は神に逆らった結果、名誉と権威を失っただけでなく、悪い霊におびえて、ついに戦場でみじめに死んでしまいました。これはサウルだけでなく、今日の私たちにも当たります。私たちも神のことばに逆らえば、そのような背きの罪から逃れることができません。国家や家庭も同じです。
3. カインが神に逆らった罪の結果
<創世記4章>には、アダムの息子、カインとアベルが出てきます。カインは土を耕して、アベルは羊を飼う者でした。ある時期になって、カインは地の作物から主へのささげ物を持って来て、アベルは彼の羊の初子の中から、それも最良のものを、それも自分自身で、持って来ました。主はアベルとそのささげ物とに目を留められました。しかし、カインとそのささげ物には目を留められなかったのです。すでに神は、アダムがエデンの園から追い出されるとき、動物をほふって血のいけにえをささげてこそ罪が洗われることを教えてくださったからです(ヘブル9:22)。
アダムは息子たちに血のいけにえの方法について何度も教え、カインとアベルは神が望まれるいけにえについてよく知っていました。アベルは心が良かったので、学んだとおり聞き従って、神が望まれるいけにえをささげましたが、カインは自分の思いに合わせて簡単にいけにえをささげました。それで、神がアベルのいけにえには目を留められましたが、カインのいけにえには目を留められなかったのです。このことでカインは火のようなねたみを起こして、とうとう弟に襲いかかって殺してしまいました。
今日も、神は私たちが心と思いと最善を尽くして、霊とまことによってささげる礼拝を喜んで受けられます。しかし、自分の思いどおりに礼拝をささげ、自分の利益に合わせて信仰生活をすることは、神とかかわりがありません。
カインが悪くて神のみこころに背くと、ねたみと殺人などの肉の行ないをして、さばきの結果として呪いが臨みました。神がカインに「今や、あなたはその土地にのろわれている。その土地は口を開いてあなたの手から、あなたの弟の血を受けた。それで、あなたがその土地を耕しても、土地はもはや、あなたのためにその力を生じない。あなたは地上をさまよい歩くさすらい人となるのだ。」と言われたとおり、さまよう身の上になりました(創世記4:11-12)。
このように神に逆らう罪がどれほど大きい罪であり、それによってどんなに多くの試練や患難がもたらされるのか、悟らなければなりません。したがって、神の子どもたちはどんな状況でも、アダムやサウル、カインのように神のことばに聞き従わないで、神に逆らう罪を犯すことのないように、恐れおののいて神に従い、いつも自分を顧みて罪を発見して悔い改め、救いを達成しなければなりません。
* まとめと適用
1. <創世記3:17>をみんなで覚えてみましょう。
2. □の中に合う文字を入れてください。
1) 聖書に記された神の命令は、大きく四つに分けられます。「□□□□、□□□ならない、□□なさい、□□なさい」です。
2) 多くの人がさまざまな苦しみを経験しながら生きていく根本の原因は□の問題です。
3. ひょっとして自分の欲や体面、自尊心があるために、みことばに逆らったことはないでしょうか? 分かち合ってみましょう。
* 今週の課題
神が「人を地の面から消し去ろう。」と言われたのは、いつのことでしょうか? 聖書で捜してみましょう。
* 「用語」を知って力にしましょう!
「聖霊(新改訳第三版では御霊)に逆らう冒涜」とは、自分勝手にさばいて神の働きがなされないようにそしり、聖霊のみわざを妨げることである。
「聖霊に逆らうことを言う」とは、神が聞かせてくださった聖霊の声に逆らったり、聖霊のみわざを思いのままにさばいて罪に定め、教団に知らせて追い出すなど、相手に害を与えること、また、これと似たことである。
「聖霊をけがすこと」とは、すでに聖霊の働きによってなされたことに対して、サタンのしわざだと非難したりなど、積極的に偽りに仕立てて相手に害を与える行ないである。
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